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任命編 3














任命編 完


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※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切かかわりがありません。





【明治日本マメ知識】(敬称略)

(※並行世界であるマンガ本編とは何ら関係ありません)
(※wiki読んだという程度の知識で書いてます。誤り等ありましたら、ご指摘お願いします。)


●児玉参謀次長の就任

参謀次長田村少将の急死は、開戦に向けた態勢に少なからぬ動揺を与えたらしい。

この件で、参謀総長の大山巌は辞任を考え、元帥の山縣有朋に下駄を預けようとしたが
山縣は、引きこもって就任要請からのがれていた模様。

普通に若手からの新任が考えられたが、相当の人材がつかないと、ということで、
児玉源太郎を主人公とする小説『天辺の椅子』では、乃木と児玉が候補に挙がって、
乃木も結構その気だったような描写になっている。

最終的には児玉が降格して、この席に収まることになった。


●『天辺の椅子』

日露戦争の満州軍参謀長、児玉源太郎を主人公とする小説。
天性のNo.2という視点、またそれゆえに『総理になりそこなった』という視点から描いている。

文体はべったりしているし、児玉があまりかっこよくない。
No.2にとどまりながら、なんとなく総理になりたがっていた、わりと俗っぽい人物として描かれている。
(『坂の上の雲』の「そういうことにはこだわらない性質らしい」という叙述と逆)
小説として読み進めるのは、私にとってちょっと苦痛。

なんとなくこれが出た当時のサラリーマンの出世競争の世界観が明治陸軍に投影されている感じ。

これを読むと、改めて「小説家」、「英雄メーカー」としての司馬遼太郎の力が再確認できる。

それだけに、たぶん『天辺の椅子』のほうが現実により近いのだろうなーとも思う。



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