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●登坂編 5

























長い間、ご愛読ありがとうございました! 第3部へ続きます。

▽コメント・ご意見、よろしくお願いします!

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※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには一切かかわりがありません。



【明治日本マメ知識】(敬称略)

(※並行世界であるマンガ本編とは何ら関係ありません。読まなくても本編の理解には何の差支えもありません。)
(※wiki読んだという程度の知識、ソースはほとんどネット(しかも特定しません)。で書いてます。話半分で読んでください)

(※くだらない私見はいってます。適当に読み流しorツッコミくださいませ。)
(※誤り等ありましたら、がんがんご指摘お願いします。いろいろ教えてもらえると描いてるかいがあります)



●得利寺駅付近の戦い

旅順を脱出した極東総督アレクセイエフは、
クロパトキンに直ちに旅順救援軍を要請。
これに反対するクロパトキンと激論となり、最終的に
ペテルスブルグの裁可により、二個師団の南下が決定される。

鉄道で南下したロシア軍は遼東半島の得利寺駅付近に陣地を構築し、
日本軍第二軍をうかがう。

大本営は、第二軍に陣地完成前の攻撃を命令。
ロシア軍は兵力と地勢で有利にあったが、
火力で優位にあった日本軍の攻撃を支え切れず敗走。

日本軍が、勝利の勢いを得た画期となる戦いであった。

参加兵力、日本軍3万、ロシア軍約4万、
死傷者は日本が1千人強、ロシア軍は3.5千人程度。

なお、この戦いでは第2軍の追撃が不十分であったとする批判がある。

というか、日露戦争全般を通じて九連城、奉天、黄海海戦など
あらゆる戦いで「追撃が不十分」という批判があるような気がする。
よっぽどノリノリだったのだろう。

あと、ウラジオ艦隊による常陸丸撃沈事件は、この直後に起きる。
あれ、前後関係が…あちゃーと思った。

●秋山騎兵の初陣

『坂の上の雲』の秋山好古率いる騎兵は、第二軍に所属。
斥候などをつとめていた。この得利寺が実際上の初陣であったといわれている。

深追いが目立ち散散な被害を受けた模様。
小説『坂の上の雲』では、
秋山は後に日露戦争について「ワシは負けてばかりだった」とか
回想するエピソードが紹介されている。



●第3軍、大連で停滞

第3軍は大連上陸後、しばらく活動を停止する。
旅順攻撃についての方針が定まらず、貴重な時間をロスしたとされるが、
とりあえず第2軍の後背を固めるために上陸し、要塞戦の準備を待っていたという解釈も可能だと勝手に思っている。

例えば、28サンチ榴弾砲は第1回旅順攻撃の失敗を踏まえて送られるように語られるが、
全国に散在していた海防砲を、1、2ヵ月で運ぶことは可能だったとも思えず、
(第1次攻撃には間に合わなかったものの)旅順攻撃の準備はそれなりに事前にされていたとか(推測です)。

●セオドア・ルーズベルト

アメリカで今でもっとも人気のある大統領の一人。
国内政策では進歩主義者として反トラスト法などで知られているが、
それよりは「棍棒外交」と呼ばれる強気の対外政策が人気の秘訣だったのではないか。
当時の「帝国主義」的国際環境の中で、アメリカの力を誇示した頼れるリーダーというイメージの。

日露戦争との関係では、和平調停をした大統領として有名。
その功績によりノーベル平和賞受賞。

彼が日露の調停に立った挿話としては、ハーバードで同窓であった金子堅太郎の工作、
また「忠臣蔵」(The Loyal Ronins)を呼んで感動し、親日派となっていたとか色々言われている。
背景として新渡戸の『武士道』(Bushido)の影響も挙げられるかもしれない。

基本的には、満州利権をめぐる判断だったと思われる。
実際、アメリカはその後、イギリスと歩調を合わせ、日本に鉄道利権などの開放を要求、
後の日米決裂の遠因が生み出されている。また、その海軍力も警戒していた。
(そもそも彼が親日派だという説には異論もある)

なお、テディ・ベアのテディはこのセオドア・ルーズベルトのこと。
彼が、狩りで見逃した小熊がどうとか、熊のイメージだとうとかそういう話。
当時から大統領のイメージづくりが盛んだった証だろうけれども、
それにしてもアメリカ文化は、ようわからぬ。

あと、フェイスブック社のマーク・ザッカ―バーグをテーマにした
『ソーシャル・ネットワーク』では、彼が所属していた名門クラブ『ポーセリアン』が登場している。
この映画は、上級階層のインナーサークル(日本で言う旧制高校の寮文化とか体育会系ノリ?)、
またそこにコンプレックスを持つエリート学生らのメンタリティなど垣間見れて、
なんというか、やな感じ(笑)。



蛇足) 「これをやるためにオレは10年間マンガを描いてきた!」(もちろんウソです。)




第2部はこれで閉めるのが当初の予定でした。

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